手汗を改善するために手汗について知ろう!

手汗について詳しく知るために

緊迫した状況で「手に汗握る…」なんて言いますが、手汗について特に悩みがない人にとっては、手汗っておそらくこうした「緊張した時のみ」出てくるもの、と言った感じではないでしょうか?

しかし、常に手汗を気にして、手汗が出てくることについて悩んでいる人は、通常モードで「手に汗握る」状態が続いていると表現しても過言ではないでしょう。

あまりに手の汗の量が多かったり、しばしば手に汗をかいていると、日常生活も気持ちよく過ごすことが難しくなります。

急に誰かと手をつなぐ必要が出てきた時や、試験などで緊張している時は、いつも以上に手に汗をかいてしまいますしね…。

ではこうした手汗を改善するには一体何をどうしていけば良いのでしょうか?

ここからは、手汗を改善するために、手汗についてしっかりとした情報をお伝えしていきます!

手汗って一体何のために出てくるの?

暑い時、運動をして体温が上がった時に人間は汗をかきますよね。

こうした汗は「温熱性発汗」と言われるもので、働きはもちろん、上がり過ぎた体温を下げるためのものです。

他に辛い物を食べた時などにも汗をかくことがあります。

これは「味覚性発汗」と言われるものです。

そして、手汗や冷や汗などに代表される汗は「精神性発汗」と言われるもので、その名の通り「精神的に緊張をすることがあった時」に発汗します。

精神的に緊張をした時と言うのは、人間の身体を覚醒させたりリラックスをさせたりする「自律神経」のなかの「交感神経」が働きます。

すると、この交感神経に促されて、手や足、頭などに汗をかくことになるのです。

この発汗が手に多い人のことを「手掌多汗症」と呼びます。

生物にとって身体に緊張があり、交感神経が働くと言う場面は「生きるか死ぬか」という場面に多いものです。

多くの生物が敵を目前にすると交感神経が働き、身体が適度に緊張することで「逃げる」ための第一歩がスムーズに出たりするのです。

程よい緊張と言うのは筋肉をしっかり動かすために必要なものです。

手の平の汗というのも、緊張した時に出ると言うからには、そもそもは「危険な場面」から逃げる際に、その逃げの行動を滞りなくするため必要だったものかもしれません。

ただ現在においては、緊張で手汗をかいてしまうというのは日常生活の中で何かに得をすることもなくなり、コンプレックスになることの方が圧倒的多数であることに間違いありません。

どうして手汗をかいてしまうの?

どうして手汗をかくの?

これまでにお伝えしてきたように、手汗と言うのは体温を逃がすためとか、辛い物を食べたせいという理由ではなく、精神的に緊張したために出てくるというのが主な発汗の理由です。

それでは、ここからもっと具体的に、どうして精神的な緊張が手汗の発汗に繋がるのかをご説明します。

手汗をかく神経的な仕組み

手の平に汗をかくのは、脳の視床下部にある「発汗中枢」が深く関わっていて、この発汗中枢が精神的な興奮(緊張も興奮の1つです)により「汗を出すように」と指令をするためです。

神経伝達と言うのは電気信号で伝えられるのですが、発汗指令も同様で、視床下部からの「汗を出せ」という指令は、電気刺激となり脊髄の中を走っている「中枢神経」を通り胸椎まで下りてきます。

「汗を出せ」という指令は胸椎から脊髄を出ると、一旦は交感神経節という部分に集まり、そこから末梢神経を経て手の平の汗腺(エクリン腺)に到達して汗を出すことになります。

ここまでの経路をまとめてみると次のようになります。

  1. 精神的に興奮することが起こる(例えば人前で発表するなど)
  2.  ↓

  3. 興奮が脳に伝わり、脳の視床下部にある「発汗中枢」が覚醒し「汗を出せ」と指令を下す。
  4.  ↓

  5. 指令は電気信号となって脊髄の中の「中枢神経」を走る。
  6.  ↓

  7. 指令が胸椎まで下りてくる。
  8.  ↓

  9. 電気信号が胸椎から交感神経節に集まり、末梢神経を経て手の平のエクリン腺へ到達。
  10.  ↓

  11. 手の平から汗が出る。

手汗というのはこうした流れで、精神的な緊張は手の平の発汗へと繋がっているわけです。

もし強制的に「手の平」の汗を止めるのであれば、「汗を出せ」という指令が手の平に届かないように、脊髄を出たばかりの神経節の部分を遮断すれば「手汗」を止めることは可能です。

しかしながら、「汗を出せ」という指令自体がなくなっているわけではないので、その指令は別の部分に伝わり、手の平ではない場所が汗をかくことに繋がります。

ちなみに手汗を止めるために施した手術(例:ETS手術)などで手汗を止めた代わりに別の場所に汗をかくようになることを「代償性発汗」と言い、交感神経遮断の手術を受けた人の実に96%が何らかのかたちで代償性発汗を経験していると言われています。

なので、手汗に悩んでいるからと言って安易に手術をかんがえるのはやめたほうがいいと言えるでしょう。

精神的な興奮が発汗を促す

上記でもご紹介したように、手汗と言うのは基本的に「精神的な興奮」が手からの発汗に繋がっているので、緊張や気持ちの高揚、怒りなど「交感神経」が刺激されることがあるとより多くの汗をかいてしまいます。

逆に言うと、リラックスしている時や眠っている時などにはほとんど手汗をかくことはありません。

ただ、人によっては、手汗を強いコンプレックスにしていることから、温熱性の発汗(体温を調節するための発汗)や味覚性の発汗で「たまたま」手の平にいつもより多く汗をかいた時にも「また手汗をかいてしまった!」と思い込んでしまい、これらの反応すら精神的発汗につなげてしまうことがあります。

例えば、辛い物を食べてたまたま手の平に汗をかいた時に「私ってばまた手汗がたくさん出てる!恥ずかしい!」と強く思い、その意識のせいで緊張が高まり、余計に手汗が出てしまう…という悪循環を引き起こしてしまうということです。

もしこうした場合に、「今の手汗は辛い物を食べたから」と自覚できれば、それ以上の手汗をかくことはなくなる場合が多くなります。

このように、手汗と言うのは正しい情報を得ておくことで、「より手汗をかいてしまう」道筋を狭めることもできるわけです。

手汗を改善するためには、精神的に自分がどのようなスタンスで手汗を受け止めるかというのもとても大切なことなのですね。

手汗を改善するにはどうすればいいの?

精神的な要因が大きいと言われる手汗ですが、ではどうすれば少しでも手汗の症状を改善することができるのでしょうか?

これにはいくつも方法があり、手汗の症状の度合いによっても効果のある方法が変わってきます。

精神的な方面からのアプローチ

手汗に精神的にアプローチ

ここまでに何度もお伝えしていますが、手汗と言うのは基本的に精神的な緊張などのよってその症状が大きくなっていくものなので、基本的には精神的にいかに緊張をしにくくするかというのは、とても効果的な手汗の改善方法になります。

もちろん、精神面からのアプローチだけで手汗と言う具体的な症状が全て改善するわけではありませんが、緊張しにくくするとか緊張しやすい場面で自分なりのリラックス方法を身に付けることで、手汗の症状が随分改善できることはよく知られています。

ただし、精神的なアプローチによってエクリン腺という手汗を出す汗腺自体が減るわけでないですし、そもそもこのエクリン腺の数には個人差があるので、精神面の改善のみで手汗を完治させるのは難しいと言えます。

物理的なアプローチ

手術をするということ

手汗を改善するために、物理的に「汗をかかないようにする」という方法もあります。

強硬策としては、「汗を出せ」と伝えてくる交感神経を遮断することで手汗をかくということがないようにする方法があります。

これは手術によって、手の平に繋がる交感神経からの発汗に対する神経伝達を遮断する方法で、こうした方法を用いれば、確かに手汗についてはある程度改善します。

ただし、脳から出された手のひら方面への発汗指令が消えてなくなるわけではないので、手の平で汗が出ない場合は、他の場所が思わぬ汗をかくようになることが多かれ少なかれ発生します。

人によっては、こうした代償性発汗のせいで、手汗以上の悩みを持つようになる人もいるので要注意です。

交感神経をいじる手術と言うのは、手汗に対する「生きるか死ぬか」くらいの悩みがなければ選ばない方が賢明な方法かもしれません。

制汗剤を使ってみるということ

手汗用デオドラント剤

同じ「手汗を抑制する」という方法でも神経などを遮断することなく手汗対策ができる方法として「制汗剤」を使用するという方法があります。

これまでは、手汗の対策にも「ワキ用」の一般的なデオドラント系制汗剤を使用していた人は多く、そしてそうした多くの人が「制汗剤はあまり効果ないな…」と思ってきたのが現状でした。

しかし、2015年4月に、ついに最初の手汗専用の制汗剤が発売され、使用者の間ではかなり話題になっています。

今までのワキ用制汗剤では、やはり「対応する汗腺が違う」ということから微々たる効果しか見られなかった手汗。

というのもワキ用制汗剤が抑制している汗は基本的に「アポクリン腺」からの汗で、手汗で抑制して欲しいのは「エクリン腺」からの汗だからです。

これが、手汗専用の制汗剤のおかげで「手の平のエクリン腺」に対して効果が出るようになったので、こうした制汗剤である程度の手汗は改善できるようになったというわけです。

手汗専用の制汗剤と、精神的な手汗に対するアプローチを続ければ、かなり手汗の症状が改善できると言われています。

手術をするともし何か起きてはいけないことが起きた時、手術前の状態に戻すことは難しいですが、制汗剤での手汗改善なら、自分に合っていないと分かった時点で使用を止めれば様いわけですし、リスクも少なくて済みます。

手汗を改善するにあたっては、いきなり大きな処置を考えるのではなく、まずは交感神経を刺激し過ぎないように、自律神経をコントロールする術を身に付けることと、いざと言う時の強い味方としての制汗剤を持つことで、良い状態を続けられるようにすると身体にも心にも負担が少なくて済みますよ。

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